シードラウンド調達のお知らせ

NYを拠点として、現代アートのレンタルサブスクリプションサービスを展開するCurina(本社:69 Charlton Street, New York、CEO:朝谷実生)は、株式会社ベネッセホールディングス 取締役の福武英明氏、起業家・エンジェル投資家の有安伸宏氏、株式会社CAMPFIRE 代表取締役社長の家入一真氏を含む投資家やアートコレクターからの資金調達を完了いたしました。
今回の調達資金で、サービスの対象エリアをニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州の3州から、アメリカ全土に拡大。また、アーティストやギャラリーとの契約も推し進め、さらなるポートフォリオの充実に取り組みます。

Curinaについて
Curinaは誰でも気軽にアートのレンタル・購入が出来る次世代アートコレクターのためのサブスクリプションプラットフォームです。
推定売上高は283億ドル(約3兆円)とも言われる世界最大の美術市場であるアメリカ、NYに拠点を置き、20〜30代の若者をターゲットにサービスを展開。10万〜500万円ほどの現代アート作品を月額制($38、$88、$148/month)で3ヶ月からレンタルすることができ、送料無料で自宅やオフィスに作品が届きます。レンタル期間終了後はそのまま購入することも可能。それまでに支払った月額費用を作品の購入価格にクレジットとして充てることができるシステムとなっています。
アートのコンサルティングプランもご提供しており、ご自宅やオフィスの間取り、予算、スタイル、目的等に応じて、設置した際のシミュレーション画像とともに作品をご提案しています。

Curina : https://www.curina.co/

会員の9割が20〜30代、半数以上がCurinaを通じて人生で初めてアートをレンタル・購入
これまでアート市場は主に、アートに精通した玄人向けの場か、選択肢が多すぎるECサイトに二極化されており、「アートには興味があるけど、何から始めていいかわからない」という方にとってお手頃なサービスがあまりありませんでした。Curinaは新鋭アーティストの作品を丁寧にキュレーションし、月額$38〜の定額制で提供することで「アートに興味はあるが一歩踏み込めずにいた」という潜在層のアクティベーションを行っています。
そのため、20〜30代が顧客の約9割を占めており、半数以上がCurinaを通じて人生で初めてアートをレンタル、または購入しています。
敷居が高いと感じられていたアート購入・所有プロセスをサポートし、次世代アートコレクターを育てると同時に、次世代アーティストを発掘、評価、エンパワメントしていくことがCurinaのミッションです。
 
厳選された登録アーティストは約120人、作品数は1500点以上

Curinaは質の高い丁寧なキュレーションを行うために、選定プロセスに時間をかけています。現在、そのプロセスを経て厳選されたNY在住の現代アーティスト約120人が登録、作品数は1500点を超えました。また、NYのギャラリーとも契約し、マンハッタンのコンテンポラリーアーティストの間では既に一定の知名度を確立。現在Curinaとの契約を望むアーティストやギャラリーのウェイトリストは200を超えています。


サービス開始前から口コミで話題、コロナ禍の巣ごもり需要によりロックダウン時の売上は前月比5倍成長
アートやカルチャーへの関心が高まる中、Curinaのサブスクリプションモデルは、ニューヨークアーティストの現代アートを自宅で楽しめる敷居の低さが共感を呼び、ミレニアル世代のニューヨーカーの口コミで注目を集めはじめました。
サービス提供開始前の時点でCurinaのウェイトリストは100人以上、メルマガ登録者は半年で2000人以上とコンセプトへの期待度が高く、さらにコロナ禍で自宅内環境への投資が進んでいることや、サブスクリプションモデルの普及が後押しとなり、2020年3月にニューヨークでロックダウンが発動されて以来、レンタル・販売売上が約1ヶ月で500%急増しました。

多様な感性を積極的に取り入れたプラットフォーム
2020年5月に全米で「Black Lives Matter」を掲げた抗議運動が広がったことは記憶に新しいところですが、このムーブメントはアート業界にも大きく影響を及ぼしました。Curinaは多様なアーティストが等しく活躍できる場を作りたいという想いで、創業当初から年齢、性別、肌の色出身地など幅広いアーティストを積極的に取り扱い、彼らにスポットライトを当て、コレクターに繋げることを使命としてきました。

 

■  Curina参加アーティストのご紹介

キャロラナ・パラルト(Carolanna Palarto)

 

キャロラナは、色鮮やかで有機的抽象画のスタイルで知られています。ブラシを使わずにアクリルペイントを直接キャンバスに流し込む技法を使い、ピグメントと粘度を調整しながら、様々な色の組み合わせ、ペイントの重なり合い、形態の変化具合などを通じて遊び心のある作品を表現しています。彼女の作品はニューヨークタイムズ誌で取り上げられたり、アイスリップ美術館での個展や、ブルックリン美術館のグループ展など数々のギャラリーや美術館に出展されています。


ケビン・コール(Kevin Cole)

ケビンは、アフリカ系アメリカ人作家として、黒人のエンパワメントを題材とした作品を数多く作り出してきました。黒人差別やリンチの象徴であるネクタイや、アフリカの伝統的な織物からインスピレーションを受けたパターン・テクスチャーを作品に織り込んでいます。彼の立体的で動きのある色鮮やかな作品はジャズ、ブルース、ヒップホップ、ゴスペルなどの音楽から影響を受けています。66以上の受賞歴、475以上の個展やグループ展への出展経験もあり、45以上のパブリックアートも手掛けています。最近ではジョージア州の2020年Governors賞(2020 Governor’s Award for the Art & Humanities for the state of Georgia)を受賞しました。
 

2021年3月、NTTドコモが協力するアートアンドリーズン株式会社との提携を発表。
初の海外ギャラリーとして日本企業のオフィスへアート導入開始。

Curinaは、アートアンドリーズン株式会社が運営するアートスカウターと2021年の3月に提携を発表いたしました。アートスカウターとは、トップギャラリーが厳選したアート作品の中から、株式会社NTTドコモとの協力のもと開発したAIを活用し、オフィス空間に最適なアートを選出するプラットフォームです。Curinaは初の海外ギャラリーとしてアートスカウターに登録し、Curinaの作品を日本企業のオフィスへ導入しています。
アートスカウター:https://artscouter.jp/

サービス対象範囲をアメリカ全土に拡大、さらなるポートフォリオの拡充を目指す
現在Curinaはニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州の3州を中心にサービスを展開していますが、今回の資金調達を受け、アメリカ全土での提供に向けて体制を整備します。
また、より多くのお客様がCurinaを通じて素晴らしいアーティストを発掘し、お気に入りの作品と出会い、購入できるよう、アーティストやギャラリーとの契約を更に押し進め、作品ポートフォリオを拡大していきます。
今後、アメリカだけでなく日本中国をはじめ世界中での展開を推し進めていくため、各国からの人材募集を行っています。
Curina採用ページ:https://www.curina.co/pages/job-posting

創業者 / CEO  朝谷 実生(あさたに みお)
幼少期を英国と米国で過ごし、東京大学法学部(水泳部在籍)を卒業。経営コンサルティングファーム勤務を経て、コロンビア大学ビジネススクールにてMBAを2019年に取得。NY在学中に兼ねてより趣味で嗜んでいた芸術鑑賞に時間を割くようになり、若手アーティストの経済的な苦悩や、またアートに興味のある若年層の声に触れる。コロンビア大学やNYのトップアートスクールの卒業生たちと共にCurinaをニューヨークで起業。

■  一部投資家からのコメント
福武英明(株式会社ベネッセホールディングス 取締役)
Curinaは人々の背中をそっと押し、大きなインパクトを与えるようなサービスである。
室内で過ごす時間が増えてきている中、自宅やオフィスの環境が見直され始めている。人々の生活環境に与えるアートの可能性を信じ、それを追求し広げていくCurinaと朝谷さんに大いに期待している。アートに対する心理的・物理的ハードルに対し、そっと背中を押し、アートとの生活を促し、世の中の生活環境を大きく変えるようなサービスになる事を信じています。

岩佐厳太郎(株式会社グッドスマイルパートナーズ 代表取締役社長)
次世代アーティストを発掘し、アートの潜在的ニーズを掘り起こすCurinaのミッションに共感して、今回の投資を決めました。Good Smile Companyは世界中にフィギュアなどを通じて日本のポップカルチャーを展開していますが、フィギュアや日本のポップカルチャーがアートとして捉えられるシーンも多く、Curinaのサービスの拡大と共にシナジーが可能ではないかと思っています。また、将来的には世界中にCurinaのサービスを展開してくれることを期待しています。

有安 伸宏様(起業家・エンジェル投資家)
私は、Rent to ownという事業モデルが好きです。商売における買い手と売り手の間の情報格差を効果的に埋める、なめらかなモデルだからです。現在、日米スタートアップ110社へ出資していますが、Rent to ownの会社はCurinaで二社目になります。(一社目は家電レンタルECのRentio)また、コンテンポラリーアートも大好きです。美術館やギャラリーもよく行きます。つまり、事業モデルも好きで、商材も好き、さらに、アートマーケットの本場ニューヨークで果敢にチャレンジする朝谷さんの覚悟にも、すっかり魅了されてしまいました。会ってその場で出資をコミットすることは極めて稀なのですが、気づけば「ぜひ出資させてください」と口にしていました。Curinaが、アートコレクションの楽しさの民主化を促すサービスとして、世界に広がっていくことを確信しています。

吉田浩一郎様(株式会社クラウドワークス 代表取締役社長)
個人的にアートは学生時代から触れていて、人生の豊かさや迷ったときの手がかりにもなっていました。アートはどこかで区切られた特別な存在ではなく、誰にでも開かれた身近な存在であり、日常の中で生活とともにあるものだと考えていますが、浸透はまだまだ進んでおらず20年以上、常に社会課題として念頭にもありました。そのような中でCruinaのビジネスモデル、そして朝谷さんのビジョンは人々の家にアートが自然にある形を目指す素晴らしいものであると共感しています。アートから世界を変えましょう、期待しています!

梅田優祐様(株式会社ユーザベース 取締役)
「会員の9割が20〜30代、半数以上がCurinaを通じて人生で初めてアートをレンタル・購入」という実績が何より素晴らしいなと感動しました。次世代のアートコレクターが育成され、次世代のアートティストが発掘される。このアート界のエコシステムを創り出すために本場NYCで真っ直ぐ勝負する朝谷さん率いるCurinaチーム。その夢の一部に乗らせてもらえる事、大変光栄です。

■  会社概要
会社名:CURINA
代表者:朝谷実生
本社所在:69 Charlton Street, New York, NY 10014
設立:2019年10月
会社 HP:https://www.curina.co/

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